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教材の特徴

グローバルコンピテンス(GC)とは?

IInterEd®のカリキュラムは、生徒のグローバルコンピテンス(グローバル対応力)を育むことを目的に構成しています。

グローバルコンピテンスとは、より多様化と問題の複雑化が進むグローバル社会において、次世代を担う若者が活躍するために必要なスキル、価値観、行動力のことです。

グローバルコンピテンスの必要性は、経済協力開発機構(OECD)によって策定され、近年ますます注目されています。

このような状況を踏まえ、私たちは以下の4つのグローバルコンピテンスをカリキュラムの基盤として組み込み、生徒が世界で起こっていることを触れ、視野を広げる機会を作っています。

グローバルコンピテンスを
構成する4つの能力

グローバルコンピテンスを身につけることで、文化の違いを受け入れ、多様な視点に共感することができます。生徒たちは協力して問題を解決し、イノベーションを起こし、私たち一人ひとりと文化がお互いに与える影響を認識することができます。
これら4つの能力は、生徒が21世紀を生き抜くのに必要な知識とスキルを伸ばし、活用するのに役立ちます。

  • Investigate the World(世界を探究する)

    グローバルコンピテンスを持つ学生は、世界とその仕組みについて学ぶ意識が高く、探究心があり、興味をもっています。

  • Recognize Perspectives(さまざまな視点を理解、認識する)

    グローバルコンピテンスを持つ生徒は、自分には独自の視点があり、人それぞれが違う視点を持つ可能性を認識しています。

  • Communicate Ideas(アイデアや考えを伝える)

    グローバルコンピテンスを持つ生徒は、多様な文化や背景を持つ人々と、言葉やジェスチャーで効果的にコミュニケーションを取ることができます。

  • Take Action(行動を起こす)

    グローバルコンピテンスを持つ生徒は、世界について学ぶだけでなく、世界に変化をもたらすためのスキルと知識を備えています。

コースの構成

InterEd®のプログラムは、地域や世界を取り巻く世界を調査し、より良い変化をもたらすための行動を促しながら、生徒の学習意欲を高めるように設計されています。

各コースを構成するレッスンは、以下のように学習サイクルのどの段階にいるかをわかりやすくするために色分けされています。 ※各コースのレッスン数は、コースごとに異なります。

STEAM教育とは?

STEAM(Science=科学、Technology=技術、Engineering=工学、Art=芸術、Mathematics=数学)は、総合的なスキルを使って、生徒たちが身の回りの問題を特定し、多角的に解決できるようにすることを目的とした包括的な学びのアプローチです。

私たちの世界は、テクノロジーによる目覚ましい革新のおかげで急速に進化しており、生活のあらゆる面で大きな影響が出ています。今やボタンをクリックするだけですばやく知りたいことがわかるようになり、ひたすら情報を記憶して学習する時代ではなくなりました。これからの時代のニーズに応えるためには、情報がバラバラに存在するのではなく、どのようにつながっているかを理解し、知識を応用して未来の問題を解決するためのイノベーションを生み出す方法を学ぶことが最も重要です。

STEAM教育で進んでいる米国の教育省は、"教育の質を高め、平等な機会を確保することにより、生徒の学力向上と国際競争力を高める態勢を促進すること "を使命としています。

そのため、STEAM教育は21世紀を生き抜くためのスキルを身につけるために重要なアプローチと位置付けられています。

STEAM教育によって、生徒は以下のような21世紀型スキルを身につけることができます。

世界経済フォーラム:21世紀型スキル - 教育のための新しいビジョン(2015年)
  • 創造的に考える
  • 仲間と協力して考える
  • イノベーションを生み出す
  • 社会的スキルを身につける
  • 自信をつける
  • レジリエンス(回復力)を高める
  • リスクをとる
  • 新しい方法で情報を活用する

InterEd®のカリキュラム

InterEd®では、可能な限り多くのSTEAMの要素を、効果的かつ実践的な方法によって取り入れています。具体的には、実社会の問題解決に関連する、身近に存在する概念や要素を取り入れています。あるコースでは、エンジニアリングが問題解決の焦点となり、別のコースではビジュアルアートとサイエンスが主な焦点となります。カリキュラムは実生活を想定し、問題や状況に関連した知識やスキルを使い、応用できるように組み立てられています。このようにして、InterEd®はSTEAM教育を取り入れています。

コース紹介

シルバーコース

シルバーコースは、総合カリキュラムです。グローバル課題と起業家精神に焦点を当て、世界に変革をもたらすイノベーターたちのユニークな取り組みを学びます。
グローバルな社会問題、起業家精神、キャリア教育、実社会の問題、イノベーターのエピソード、イノベーターとのライブセッションなどがカバーされています。

  • 対象学年

    中学1年生から高校3年生

  • コース数

    6コース/年

  • レッスン数

    7-10レッスン/コース

  • 時間

    50分/1レッスン

ライトコース

ライトコースは、シルバーコースの補助教材です。グローバル思考を育み、イノベーションを体験することを目的としており、シルバーコースで学んだことを発展させたり、テクノロジーやイノベーションの最新動向を学んだりするミニ学習体験ができます。

  • 対象学年

    中学1年生から高校3年生

  • コース

    20レッスン/年

  • 時間

    20~30分/レッスン

  • 自分のペースでフレキシブルに学習
  • 科学の概念や理論の紹介、発展学習、最新のテクノロジートレンドの学習
  • 単独の教材としても、シルバーコースとの組み合わせでも使用可能

国内・海外の起業家や
業界の専門家とつながる

InterEd®では、シルバーコースに付随して、イノベーターや業界の専門家とライブで交流するオプションを用意しています。ライブセッションでは、生徒たちはコースの集大成としてプロジェクトやピッチ、プレゼンテーションをイノベーターや業界の専門家に発表し、それに対するサポートや フィードバックをライブで受けることができます。生徒とイノベーターや業界の専門家がつながることで、学びのリアリティが高まり、世界に変化をもたらす自らの可能性に気づく貴重な機会となります。

プロジェクト型学習(PBL)とは?

プロジェクト型学習(PBL)では、生徒が単にプロジェクトを完遂するのではなく、実際に起きている問題や課題を調査し、それに取り組むことによって知識やスキルを身につけることができます。
プロジェクト型学習(PBL)では、教員は直接指導するのではなく、生徒の探究心や内省を促す役割を担います。

PBLと従来の教育手法の比較

プロジェクト型学習(PBL) 従来の教育手法
教師が進行役(ファシリテーター)を担う探究活動 教師による指導
実践重視 内容に重点を置く
さまざまな内容と領域 特定の教科・科目
複数の解決策 多くの場合、1つの正しい解答
共同作業 個人作業
生徒の興味に基づく 学習範囲と流れに沿った指導
実社会との関連性 -
幅広いアイデアとテーマ -

私たちの指導方法はプロジェクト型学習(PBL)と連動しています。なぜなら、PBLによって生徒はより深い学習、より高度な思考や対人スキルを身につけ、自分の人生や 他人に対して変化をもたらす力を得るからです(Condliffe et al,2016)。

PBLは学習内容の定着率を高め、問題解決能力や協調性を向上させ、生徒の学習姿勢を改善することも示されています。(Strobel & van Barneveld, 2009; Walker & Leary, 2009)

プロジェクト型学習(PBL)はSTEAMとの相性も抜群です。

InterEd®のプログラムでは、生徒が自分の意見を述べ、選択できるようにしています。各コースは、創造性、アイデア、情熱が発揮されるように設計されています。「勉強しなければならない」のではなく、「学びたい」と意欲的に学びに向かえる環境を重視しており、生徒が積極的に新しい情報を探究し、自分自身と実社会を結びつけることができる学習環境を提供します。グループ活動を通して、クラスメイトと興味や好奇心を共有し、協力し合いながら学び、お互いの意見を交換し、アイデアやアハ体験(瞬間的にひらめく体験)について話し合い、発表の方向性を決定していきます。カリキュラムでは、学習プロセスの中における「発言」と「選択」が尊重されています。

皆さんは、どう学びたいですか?

社会起業家精神(ソーシャルアントレプレナーシップ)とは?

社会起業家精神(ソーシャルアントレプレナーシップ)とは、世の中に存在する社会問題を認識し、ビジネスの創造を通じて社会変革を起こすことです。
これは単に問題を特定し、それを解決する方法を見つけるということではありません。ビジョンを描き、ファイナンスや情報リテラシーを身につけ、計画や戦略を立て、効果的なコミュニケーションとコラボレーションを図り、業界の専門家とネットワークを築き、継続的に改善することに価値を置くなど、さまざまな起業家スキルを発揮する必要があります。要するに、社会で役に立つことを実現することです。

世界を革新する挑戦者
=イノベーター

InterEd®のカリキュラムは、革新的なアイデアで社会に変化をもたらしている現役のイノベーター(起業家)たちの実体験を統合しています。なぜでしょうか?その理由は、彼らはゼロから解決すべき問題を見つけ、その問題解決のプロセスに多くの人を巻き込み、スピード感を持って世の中にない価値を創造してきた実在する人たちだからです。

Salvador Nissi Vilcovsky
Founder and CEO
Memomi Labs Inc.

MemoMiは、モノのインターネット化(IoT)に焦点を当てた新世代のテクノロジー企業です。デバイスに情報処理機能を持たせて、インターネットとつなぐことで、小売業などの業界を変革しています。

Robin Lewis
Co-founder
Social Innovation Japans

Mymizuは、日本初の給水アプリで、無料の給水スポットを簡単に探すことができます。 アプリを使うと、最寄りの水飲み場やエコフレンドリーなカフェなど、無料で水を補充できる場所を案内してくれます。

Christie Lagally
Founder and CEO
Seattle Food Tech, Inc.

Rebellyous Foodsは、代替食肉と動物性食肉が同等の価格帯になるように、代替食肉の生産を加速させることをゴールとする食品製造技術/生産会社です。

Lalit Gautam
CEO & Founder
Sensegrass

Sensegrassは、肥料の管理を行う土壌の情報プラットフォームです。
AI(人工知能)とセンサーが、リアルタイムで土壌の栄養状態の分析および対策を提供します。私たちは、化学肥料の削減や作物収穫量の増加など、農家や企業のより持続可能な農業を支援しています。

Rachael Terada
Director, Technical Projects
Center for Resource Solutions

Center for Resource Solutionsは持続可能なエネルギーを促進することを目的に、政策や市場の解決策を構築する非営利団体です。気候変動の問題にリアルタイムで対応するスピードと有効性を兼ね備えた、専門的な対応を展開しています。

Jessie Mooberry

ジェシーは、無人航空機(ドローン)の積極的活用と宇宙航空の専門家です。ドローン企業への投資やアドバイスのほか、無人航空機システム企業の設立、人道的ドローン活動の設計、スタンフォード大学ピース・イノベーション・ラボでのドローン・フォー・グッド(Drones for Good)に関する講義を行っています。

David Delmar Sentíes
Founder, Executive Director
Resilient Coders

Resilient Codersはボランティア主体のプログラムです。Webテクノロジーに触れる機会の少ない都市部の若年層に、Webテクノロジーをより身近に感じてもらうことを目的としています。私たちは、テクノロジー教育はエリート教育であると考えています。

コミュニティへの貢献

InterEd®は、カリキュラムと実社会を結びつけることを重視しています。
社会で活躍するイノベーターから学ぶだけでなく、地域の人々ともつながり、実際に関わることが大切です。未来を変えるイノベーターを育てるために、学校と地域が一体となった教育環境を継続的に作り上げていく必要があります。
そのため、各コースで、生徒と地域社会をつなぐ以下のような方法を取り入れています。

  • 地域の人々へのインタビュー
  • 地元企業の訪問
  • 地域のリソースやメディアを調査する
  • 地域の産業界の専門家からフィードバックを得る
  • 地域の産業界の専門家にプレゼンテーションを行い、地域社会に変化をもたらすために行動を起こす

無限の可能性

教室でも地域社会でも、InterEd®は知識を実社会に応用する機会を無限に創出しています。